ミュンヘン:スピルバーグ的価値観で捉えたテロリスト

スピルバーグ監督の「宇宙戦争」に続く映画が、史実を描いた「ミュンヘン」。  

ミュンヘンオリンピック事件が起こった1972年は、僕が中学2年生。オリンピック競技が中断して、ビルの窓際に立つ覆面のテロリスト達のテレビ画面が思い出されます。何が原因で、イスラエル選手団11人が殺害されたのかは、当時全く分かりませんでした。中東問題など興味のない世代だし、当時の日本は高度経済成長期の真っ只中。その背景を知る由もなかった。
 この映画を見て感じたのは、911事件で、アメリカが伝えたテロの実像と全く違う、テロリスト達の価値観。テロリスト達は、行動を起こす理由があり、それを追う国家は報復という大義を持ってテロリスト国家を追い込んでいく構図。
 アカデミー賞を受賞した「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」に続く、史実映画としてはたいへん面白いばかりでなく、スピルバーグが独自のテロに対する価値観を吹き込んだ作品。歴史を知る上でも参考になります。

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エアフォース・ワン:ハリソン・フォードのファンには必見のドラマ

最新の技術力と最高権力の大統領専用機内で起こった、大統領とテロ組織との格闘を描く2時間ドラマ。大統領に扮するハリソン・フォードとテロリストのゲイリー・オールドマンの対照的なイメージが象徴的。
 ハリソン・フォードは、「インディ・ジョーンズ」シリーズや「刑事ジョン・ブック 目撃者」などサスペンス・ドラマの第一人者ですね。
 エアフォースワンというのは専用機の名称ではなく、大統領が搭乗した場合のコールサインです。映画の中でも、大統領が輸送機に乗り移ったことを確認してコールサインを変更していますから、これは事実に即しています。ちなみに、副大統領が搭乗した場合は、エアフォースツーということになります。
 映画の設定は現実的ではありませんが、アクションと迫力に圧倒される映画。ハリソン・フォードの格好よさが際立っています。

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シンドラーのリスト:ナチスによるユダヤ人迫害の衝撃的な物語

 ユダヤ人の迫害を、これほど赤裸々に描いた映像があっただろうか。僕は、封切りと同時に映画を見に行きました。人権教育活動をやっていることから、これは見逃せないと思ったからです。感想は、予想以上の映像に驚いてしまいました。
 ユダヤ人の迫害というと、アウシュビッツ収容所に収斂されてしまうのですが、そのユダヤ人の救出のために全資産を投じたシンドラーには、敬服させられます。歴史的には、一定の知識がないと、単に戦争中におこった虐殺事件という印象しか持つことができないと思いますから、予備知識が必要かもしれませんね。さて、映画の印象です。映像は白黒版となっていますが、特定の女の子に赤色の着色がされて、観客の注意を引きます。その後、この子が死体焼却場で目撃されるのはショックで、涙を誘います。
 ドイツからの解放の日、ロシア兵に向かって「我々はどこに行けばいいか」と問うシーンがあるのですが、これは紀元前来国土を持たなかった放浪の民族ユダヤ人の歴史を語ったような感じを受けました。ラスト・シーンは、劇中の俳優と生存されている方々が共に、シンドラーの墓に順次石を置いていくのですが、これはとても感動的でした。しかしこれが、なぜ石だったのかは、理解に苦しむところです。シンドラーを演じたリーアム・ニーソンは、この映画によってスターとなりましたが、脇を固めた名優で映画「ガンジー」で主演を演じたベン・キングズレーや、監督料を返上してまでも製作したスピルバーグの熱意が、アカデミー賞の受賞に導いたのでしょう。
 歴史の検証として、見ておきたい映画です。

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エイリアン2:前作と一転、壮絶なエイリアンとの戦闘

この作品は、前作とは一転。エイリアンとの戦闘をメインにした、エイリアン・ウォーズですね。
 使用されている武器は、近未来に使われるデザインと性能が満載されていたということで、脚光を浴びましたね。
 時代は、2144年ですから、リプリーは57年間宇宙漂流していたことになるのですが、それを感じさせませんね。
 リプリーは少し更年期的な怒り方をしているのですが、勇気と決断力は抜群。ダメ指揮官とは対照的に指導力を発揮していく姿は、前作と同じです。
 最後は、日本のアニメ・ロボットにも似た機械とクイーン・エイリアンとの闘いは必見です。

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エイリアン:恐怖を感じる瞬間が魅力

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p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt; TEXT-INDENT: 12pt; mso-char-indent-count: 1.0">大学時代に観た映画ですが、なかなか印象が強くて忘れられない作品ですね。エイリアンの全体像は、映画の中で明確に見ることができないことと、人間の胸を破って出てくる映像が、当時としては、たいへんインパクトを与えました。
 2087年にノストロモ号船内での出来事ですが、狭い船内の事件として感じられないほどの迫力です。
 恐怖感というのは、エイリアンを見ても感じますが、それが出てくるまでの雰囲気を醸し出しながら緊張感をつくるというのも、恐怖を感じることができる魅力的な映画ですね。

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小さな恋のメロディ:多感な中学時代に淡い恋心を抱かせた名作

本当に懐かしい映画です。僕が中学2年生の時に劇場公開されたのですが、映画の中の二人と同年代だったこともあって、二人に大変共感したものです。
 今見ると、映画の中の二人のしぐさが、とてもかわいいですね。大人と子どもの狭間で、一生懸命に背伸びをしようとする二人の姿がいじらしくて、涙がこぼれてしまいます。
 当時は、彼らの間を邪魔する大人たちが、悪者に見えましたが、同世代の子どもを持ち、大人の目線から見ると、二人の行動が危なかしくて仕方ありませんね。ラストで、トロッコで二人が旅立つ光景は、拍手でした。
 バックに流れるビージーズの音楽は、当時大流行しました。僕も、サウンド・トラックLPを購入して、毎日聴いていました。
その後、マーク・レスターは映画「オリバー」に主演しましたが、トレーシー・ハイドは目にすることはありませんでした。
 そして残念なのは、ジャック・ワイルドが若くして亡くなったことです。何よりも、多感な中学時代に淡い心を満たしてくれた映画です。

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卒業:先行き不安なアメリカに生きる若者の影

当時のアメリカを象徴した映画です。この映画が上映されたのは1969年で、僕が小学生の頃。その頃のアメリカは、ベトナム戦争に嵌っていく一方で、初の月面着陸を果たすなど、強い国と技術先進国のイメージがありました。そして自由主義の中心国。その国が作りだした感性のある映画です。
 音楽は、当時一躍スターになったサイモン&ガーファンクル。彼らは、初めて映画音楽を担当し、注目を浴びました。
映画は、ダスティ・ホフマンとキャサリン・ロスが共演し、69年には優秀監督賞を受賞。ミセス・ロビンソン役で、亡くなったアン・バンクロフトの存在も忘れ難いものです。
 ラスト・シーンで教会から花嫁とともに去っていくベンジャミンことホフマンの表情と、二人の笑顔が非常に印象的でした。
 ストーリーだけを取ると、大人版「小さな恋のメロディ」なのですが、将来を見失った青年とアメリカが二重写しになる社会派恋愛物語です。
 この映画は、音楽と映像を重ねた映画としても貴重です。サントラ「卒業」と「ミセス・ロビンソン」は、69年のグラミー賞を受賞。音楽も、ふたつの新曲は採用されませんでしたが、「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロ・フェア」など既存の曲が、映画のイメージを作るだけでなく、「プレジャー・マシン」のようにBGMを擬音として演出使用するなど、画期的なものでした。映画と音楽の一体化は、今では一般的ですが、映画「卒業」は、その元祖的存在といっても過言ではないでしょう。
 また、サイモン&ガーファンクル解散の遠因となった映画だけに、必見です。

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ゴッドファーザーⅢ

 過去二作のシーンを垣間見る新しいドラマです。

マイケルことアル・パシーノの老いと、ビンセントことアンディ・ガルシアの若さを対比すると、このドラマの時の流れを感じます。
 ビンセントは、一作目のパーティ最中に情事をしていた長男・ソニーの子ども。コルレオーネ家の長男の婚外子ということになる。
 コルレオーネ家は、長男が射殺され、次男も裏切りで暗殺。三男のマイケルが、やむなく跡を継いだが、その次の代になり、長男の血筋が跡を継ぐ設定となった。   

ドラマの中で興味深いのは、賑やかなパーティで幕が開くのは共通しているものの、随所に一作目と二作目のシーンに似たところを描いており、それが時代の流れを感じさせるものとなっていること。その中でも、シシリーの歌は、まさにマイケルの一生を印象付けてくれる。
 ラスト・シーンでマイケルの狙撃に巻き込まれて娘が倒れた後、マイケルの声にならないゆがんだ顔と、庭で父・ヴィトーと同じように死んでいくシーンには、胸を打たれました。

この映画には、監督コッポラの孫娘が出演していることも話題になりましたが、話題だけにとどまらない重厚な映画です。
 1990年に公開された映画で、これが最終章となっていますが、この伝説が、これからも引き継がれていくことを期待したいものです。

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ゴッドファーザーⅡ:コルレオーネ家のルーツを探す壮大な旅

前作に続き、アカデミー賞を受賞した大作です。ドラマは、コルレオーネがアメリカに渡って来る以前の物語から、現代を並べながら進んでいくのですが、作り方は前作同様、パーティなどの明るい場面を出しながら、一方では影の部分を重厚に描いています。
 なぜ、コルレオーネはアメリカに渡らなければならなかったか。どのようにして、ファミリーのボスとして財を成してきたのかが、克明に描かれています。
 この映画の特徴は、ストーリーだけでなくニーノ・ロータの音楽にもあります。当時ニーノ・ロータは、映画「ロミオとジュリエット」などの音楽も手がけており、世界でも有数の映画音楽家でした。彼の音楽が、映画の印象をイメージ化していると言っても過言ではないでしょう。
 これは、1974年に上映された映画ですが、前作とともに見ると映画の魅力が倍増します。

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ディープ・インパクト:名優が脇を固めて地球滅亡を回避?

地球が彗星と衝突して、人類は滅亡直前。しかし、勇気ある者たちの死が、人類を救うという物語。
 人類滅亡や地球崩壊の映画は多く、これもその流れだが、彗星衝突という現実的な事象が、緊迫感を与えていますが、テレビドラマ的な展開で、緊張感を欠くことも・・。出演者は、豪華。「ゴッドファーザー」に出演していた名優ロバート・デュヴァル、「ロード・オブ・ザ・リング」で一躍脚光を浴びたイライジャ・ウッド、「ジャラシック・パーク3」に出演していたティア・レオーニ。ティア・レーニは、「ジェラシックパーク3」では、ふっくらした母親役を演じたのですが、この映画では知的なキャスターとして、とても魅力的な女性を演じています。

これらの名優が脇を固めることで、淡白なストーリーが重厚さをもった映画に仕上げがっているような感じがします。まさに、名優たちが地球滅亡を回避させたような感じです。

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