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古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう:拓郎の原点が、ここにある。

 このアルバムは、拓郎の原点です。手元のアルバムには、広島フォーク村村長の伊藤明夫氏の言葉があるんですが、1970年フォークが日本を席巻していくことになる出発点となったアルバムです。
 当時、ギターを抱えていた僕たちにとっては、広島フォーク村は憧れでさえありました。歌謡界の歌手による既成フォークではなく、若者が自ら創りだした文化が、フォーク村にあった様な気がします。
 拓郎の「イメージの詩」は大変長い詩ですが、そこにはメッセージ性を存分に意識した熱さがあります。「色どられた世界」「ニワトリの小さな幸福」は、若者が見た社会の矛盾に抗しようとする姿勢が見て取れます。
 バックに聞こえるのは、69年の新宿西口広場での反戦集会の模様。ここにも、彼らの熱を感じることができます。
 しかし、音楽的にいえば素人集団でした。その後、フォーク村から発信されたフォーク熱は、フォーク・ブームとして日本を覆っていくことになりますが、この中に、拓郎がいたことが重要です。彼がいたからフォーク村は、日本フォークの発祥とたたえられたのかもしれません。拓郎の原点として、このアルバムは貴重です。

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